【読書記録】『学び方を学ぶ授業』から考えたこと|「できるようになる子」を育てるために
■ 本の概要(簡単に)
『学び方を学ぶ授業』は、子どもたちが「何を学ぶか」だけでなく、「どう学ぶか」を身につけることを目的とした実践書です。
計画・目標設定・集中・継続・振り返りといった、学習に必要な力をどのように育てていくかが、具体的な方法とともに紹介されています。
単なる授業テクニックではなく、「学び続ける力」を育てるための考え方が詰まった一冊です。
■ 感想(具体 → 一般化)
今回読んで一番感じたのは、
「これは授業の話でありながら、生き方そのものだな」ということでした。
例えば、計画を立てる場面。
子どもに任せる時間を長く取り、
少し先の未来を提示しながら、
「そこに行くためにどうする?」と問いかける。
さらに、
「もしできなかったらどうする?」というイフゼンプランニングまで考える。
これはただの学習指導ではなく、
“自分で人生をコントロールする力”そのものだと感じました。
また印象に残ったのは、やる気の6段階モデルです。
「やりたくない」から始まり、
「やりたい」までの段階がある中で、
本当の意味で自分から動き出すのは「やろう」「やるぞ」以上。
つまり、
やる気は「あるかないか」ではなく、
“段階的に上げていくもの”だという視点。
これは学級経営にも直結する考え方で、
クラスの半分以上が主体的な状態になれば、
空気は一気に変わるというのも納得でした。
さらに、「振り返り」の捉え方も大きく変わりました。
これまでは何となく書かせていた振り返りが、
実は
・忘れを防ぐ
・次への意欲を高める
・過ちに気づかせる
という重要な役割を持っている。
特に、
「感想」ではなく「内面」まで振り返るレベル4の視点は、
子どもが本当に成長するために欠かせないものだと感じました。
こうして見ていくと、
この本で語られているのはすべて共通しています。
それは、
「子どもを動かす」のではなく、
「子どもが自分で動くようにする」ということ。
そしてそれは、
教師としての関わり方そのものを問い直す内容でもありました。
■ 明日からできるアクションプラン
① 計画づくりに「もし〜ならどうする?」を入れる
→ 学習計画を書くときに、「つまずいたらどうするか」まで考えさせる
② やる気の段階を子どもと共有する
→ 「今の自分はどのレベル?」と可視化し、レベルアップを意識させる
③ 最初の10分を子どもに任せる時間をつくる
→ 自分から動き出す子を観察し、全体に共有する
④ 振り返りを“未来につなげる”形にする
→ 「次どうするか」まで書かせる
⑤ 行動したこと自体を評価する
→ 結果ではなく、「やってみたこと」を価値として伝える
■ 自分への問い(追記・深掘り用)
・自分は「子どもを動かそう」としていないか?それとも「動ける環境」をつくれているか?
動ける環境、仕組みは絶えず考える。そして、改善できることがないかを考えています。
・子どもが自分で考える時間を、十分に確保できているか?
自分で考える時間は、とれているね。でも分からないのに、一人で考えるのも苦痛だから考える時間の過ごし方にも選択肢を用意するようにしています。
・「できなかったときの対策」まで一緒に考えさせているか?
あんまりですね。そこまで対策をとっておく必要があるね。
・やる気の段階を意識した関わりができているか?
今こんなやる気なんだね!と1回受け入れる。それで先生はこう思っているよって伝える。あなたには本当はここまで行ってほしい。でも今それができないなら無理をさせるつもりはないよって感じ。でも最終的にはここまでいこうよって寄り添い続けることが大切なのかな。そして本人の目標も大切やと思う。先生だけやる気があったり、目標があっても、それが子供と大幅にずれていたら違ってくるからね。
・振り返りを“書かせるだけ”で終わっていないか?
なってます。だから書いたものを共有する時間を来週は意識してとっていこうと思います!
・子どもの小さな行動や変化を、見逃さずに拾えているか?
前よりも微細でいいから変化したことやね!それは見逃さないようにして、そして付箋にしたり、言葉にして伝えている。「つもり」にならないように!
■ 読んでさらに気づいたこと
この本を読んで強く思ったのは、
教師の役割は「教える人」ではなく、
「学び方をデザインする人」だということです。
水辺に連れて行けば、そのうち水は飲む。
でも、その瞬間を見逃さずに拾うのが教師。
この言葉がすごく印象に残っています。
子どもが自分から動き出す瞬間を、
見逃さず、価値づけて、広げていく。
その積み重ねが、
「学び続ける子」を育てていくのだと思います。
これからは、
ただ授業を進めるのではなく、
“学び方を学ぶ授業”を意識していきたい。
そして、
自分自身も「学び続ける大人」でありたいと感じました。

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